2015年03月17日

「月の人」おまけペーパー

J.GARDEN38で出した「月の人」おまけペーパーです。靖之×安藤。
BLかつR18です。ご注意下さい。


 安藤はその日、エイプリルラビットにラフなシャツを着てきた。しかも、きちんとアンダーシャツをつけて、だ。定光が彼をじろじろ見ている。あまりに見過ぎて靖之にらまれて首をすくめるほどだった。
「安藤さん」
 たぶん、客の何人かは気がついているだろうが、靖之は店ではできるだけマスターと客という立場を崩さないようにしている。薄い水割りを飲みながらうまそうに、ささみ肉と野菜の梅肉あえををつまんでいた安藤が「え」というように靖之を見た。
「いつもの服と違います」
「あ、ああ」
 彼は気まずそうに笑う。
「まあ、気分が変わっていいかなって」
 皿を拭いていた靖之の手が止まった。
 ごまかした。今、彼は嘘をついた。靖之は人を観察することに長けている。これまで安藤が嘘をついたのは人をかばったり助けたりするときばかりで、これはとても珍しいことだった。
「そうですか」
 だいたい安藤は、靖之がどんなに懇願してもあのぴちぴちのポロシャツを愛用してはばからなかったのだ。そう、あの乳首の形が丸見えの、卑猥なシャツ。
 ――それ着るのやめてください。あんたのやっていることはちんこの形がわかるぴちぴちのパンツで道を歩いているのと同じです。
 そう靖之が言っても、安藤はきょとんとしていた。
 ――いや、ぜんぜん違うだろ。普通の人だってポロシャツぐらい着るし。たまに来る古田さんだって。
 古田というのはエイプリルラビットの常連だ。確かに古田のポロシャツはぴちぴちだ。安藤よりぴちぴちかもしれない。だが、古田は六十を過ぎて腹がふれれば波打つのではないと思うほど恰幅がよい。いまさら乳首がどうこうのという体型ではない。
 ――あんたのその乳首を見てむらむらくるやつがいるかもしれない。
 安藤は驚いたように返してきた。
 ――いるわけないだろ。
 いるだろう、ここに。
 この男はバカなのか。自分に乳を吸われながら押し倒されたことを忘れたのか。
 安藤は優しい。弱っている者には手をさしのべずにはいられない性分だ。むらっと来た相手が乳を吸わせてくれと頼んできたら「それくらいなら」と言いかねないことを靖之は憂いていた。自分だってそうしたくせに、勝手なのはわかっている。
 けれど今まであんなに脱がなかったポロシャツを脱いだのはどういう風の吹きまわしなのか。
 あとでたっぷり聞いてやろう。
 身体に。

「あ、あ。やだ。やだ。あ、やあ……!」
 安藤は虚しく腰を振り立てている。彼はベッドでうつぶせて、片手で身体を支え、もう片方の手は靖之に背後から握られている。
「安藤さんのここ、すごいね。欲しがってひくひくしてる」
「なん……や、すゆき!」
「もうすっかり性器だよね。俺のためにある」
 そう言いながら靖之は自分のペニスを彼の後ろ孔にあてる。安藤は腰を動かし、飲み込もうとするが、靖之はつるりと上に滑らせてしまう。せめて下に、安藤の睾丸にあててやれば彼の身体は喜ぶだろう。自分だってそうしたい。できればその欲張りな後ろ孔に自分のいきり立ったペニスを入れて蹂躙したい。
「ここだって俺のものだ」
 そう言いながら靖之は安藤の背に密着して手を前に回し、彼の乳首をつまみ上げた。
「い、いた……!」
 それから、そっと撫でてやる。可愛がって、指で舐めるみたいにしてあげる。汗でぬめっている乳首が靖之の指先で形を変えていく。
「おまえが、そうやっていじるから……」
 安藤が苦しげに腰をうねらせながら訴える。
「乳首が、すれて痛いんだ。それになんだか」
「なんだか?」
「おっきく、なってきた気がして」
 自分の中の、今まであったなんて知らなかったところを、この男は刺激する。その場所は、この男にだけ反応する。
「見せて」
「あ、や」
 筋肉質なその身体を仰向かせる。
 ぷっつりと立ち上がった褐色の乳首は汗にしとど濡れててらてらと光っている。いやらしい。
「しゃぶらせて」
 そう言うと安藤は、胸を突きだしねだってくる。舌で舐めると汗の味がする。
 もう我慢することができなかった。
 この男の中に、狂いそうに焦がれている自分のペニスを突き入れる。
 同時に二カ所を責め立てられた安藤はあっという間に無我の境地に昇りつめてしまう。
「靖之、靖之……!」


※冬コミペーパーも微おっぱいで本編は超おっぱいで重なったので、いっそ全部をおっぱいにしてみました。
posted by ナツ之えだまめ at 18:10| Comment(0) | 月の人
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